- 2024/4/30
- 庭園のスギゴケ講習会in東京 開催
去る、令和6年4月25日、26日の2日間、日本苔技術協会主催の「庭園のスギゴケ講習会東京」が東京都文京区千駄木の養源寺様にて開催されました。
受講者は11人と少なかったですが、中身の濃い講習会ができました。
受講者の皆様は、ほとんど造園関係の方々で「スギゴケの事を誰に聞けば解るのか?」という疑問の中で、本講習会に参加して下さいました。
講師の北川氏からのアドバイスに、「目からウロコ」状態で真剣に受講されました。
1日目は、座学で 庭園のスギゴケの現状・スギゴケの基礎知識・スギゴケの移植法、管理法などで、北川氏の研究データを参考にディスカッションが行われました。また、希望者のみの参加でしたが懇親会は、業界の事やこれからの苔事業などについても屈託のないお話しができました。
2日目は、らんぽく苔の郷にて人口栽培されたウマスギゴケ苗を用いて、養源寺様の墓地の一部に移植施工の実施を行いました。
ここでは、日本苔技術協会会員の重泉 保氏が移植施工の講師として指導されました。(当然、北川氏も解説を担当しました)
初めて人口栽培(ケース栽培)の苗を利用され受講者もおり、苦戦しておりました。
ウマスギゴケの移植先に適しているかの判定方法から、基盤土の改良、苗の並べ方、目土、茎高管理など、1日目の基礎講習を再度確認しながらの施工実習でした。
今回の講習会は、コロナによる中止期間が終わり三年ぶりの開催でした。まだ講習会自体の認識が薄いのか参加者は少なかったです。しかし、参加された方々からは「今後も講習会を続けてもらいたい」の要望もありました。日本苔技術協会では、今後も開催を継続する方向で考えております。造園協会や愛好者団体・個人などからの要望がございましたら打合せを行い開催したいと思っておりますので、ご連絡お待ちしております。
日本苔技術協会 講習会事務局
担当 らんぽく苔の郷 土田